落とし穴に立て札を立てるが如く

ハマりどころの解決が少しでも早くなることを願って書いていきます

東京港区の安い部屋に半年住んでみて分かったこと

東京に越してきて新卒エンジニアとして働き始めて半年が経った。
大学生時代から下宿で一人暮らしだったこともあり、生活には余裕で慣れた。
けれどもここで生活することは出身地とも大学生のころ住んでいた場所とも違っている。
人生で初めて作った技術系ブログ(の予定)の最初の記事として妥当な記事かはわからないけど、「これから東京に出て港区に住むけどどんな生活なの」って人の参考になればうれしい。

家賃が高い!

家賃は基本的に月額9万円を超すと考えていい。
住むところを探すために「東京 港区 物件」辺りで検索かけるとすぐに分かることだけど、家賃は基本的に月額9万円を超す。
巷では「住処の家賃の基準は大体給料の3分の1程度」みたいな言説があるけど、ここでそれを守るのは相当厳しい。
同僚は(ぼくもだけど)ありがたいことに会社から家賃補助が出てて、実際そのおかげで家賃10万円前後の部屋に住んでもその基準に収まっている。
ぼくに至っては家賃6万5千円もしないところを選んだので、実質支払っている家賃は本来の2割にも満たない!ありがたや。
しかし、不動産屋の人によると、働き先が港区内の場合、一般的には家賃5万円くらいの近隣の区に住んで電車通勤するのがリーズナブルで、実際そうしている人も多いらしい。
そして「電車通勤とかふざけんな!」というのがこれを聞いて脊髄反射で思ったこと。

電車通勤しないという選択

実際、これから新卒で働きだそうとしている年齢の人たちで東京の満員電車にいい印象を抱いている人はまずいないだろう。
ぼくもそう。
電車に乗れるかすらわからないレベルの満員電車に乗る不快感、痴漢と間違われて人生が終わるリスクみたいなイメージが電車通勤という言葉を聞いた瞬間に連想されて拒否反応を起こした。
それに何より、安い家に住んだとしてもそれによって通勤時間が伸びたら、時間価値換算で損なのではないか?と思った。
なので試算した。

今住んでいるところ:家賃6万5千円/月+会社まで9分/60分時間価値約2000円出勤する日約20日=7万1千円
別案:家賃5万円/月+会社まで30分/60分時間価値約2000円出勤する飛躍20日=7万円

あれ、電車通勤した方が安くね?というのは今思った。
ここでいう時間価値というのは経済学の言葉で、時間をお金に仮に換算してみた値である。
根拠になる値には仕事の時給とか今この時間をお金で買えるとしたらいくらくらい払うかの値とか。
wikipedia 時間価値
いずれにしても、これくらいの差がひっくり返るくらいには電車通勤したくないということだろう。
つまり、通勤電車に乗らないことには毎月千円以上の価値がある!!というのが一つの知見。

家賃が6万5千円以下のぼくのスイートホーム

そういうわけで、前にも書いたけど今住んでいるところの家賃は6万5千円を越さない。
その割に住んでいるところは9階。このあたりだと割と階層が高いアパートやマンションが多い。
部屋は西向きだけど、前住んでいたところが北向きで部屋にカビが生えまくったのと比べると断然まし。
ただ、各部屋に洗濯機を置く場所はないため、1Fのランドリーで毎回200円払って洗濯せねばならず、月額1600円くらいは出費してる。
あと、虫が出る。
前の部屋でゴキブリも手のひらサイズの蜘蛛も出たので、ここにきてすぐに防虫剤を買って置いている。
そのおかげか、ゴキブリと蜘蛛は見かけないが代わりにもっと小さい虫が出る。
人差し指の先っちょから、爪の付け根までの長さよりは長く、関節まで届くか届かないかくらいの大きさのゴキブリではないが何か別の虫が出る。
めっちゃ出る。
もう放置してる。
これが二つ目の関節くらいまで行くサイズなら脅威を感じて引っ越すか防虫を強化するか考えるところだが、これくらいなら自分であれば許容範囲。
糞をしていくので食器はしばらく放っておいたら使う前に洗い直さないといけないけど。
他の人はどうだろうか?
そう考えるともっと防虫するか、あるいはもうちょっと虫が出ないところに引っ越すことも考えた方がいいかもしれない。
他には、NHKがあまり来ない。
テレビは見ないので部屋に置いていないが、大阪だと2,3か月に一度、契約を求めてかNHKの人が部屋まで来ることがあった。
その度にうちにはテレビを置いていないしそういったアプリも使っていないと説明していたのだが、ここに来てからはまだ1度しか来ていない。
間隔としてはまだ前にいたところと比べて減っていないといえるかもしれないが、前にいたところでは住み始めてすぐに来たしそれからも隔月で訪問された。
けれども、ここに来たのは住み始めてからすでに5か月ほどたってから1度きりである。
それまでに来るだろうなと思っていたぼくからすると、少なく感じられた。
なぜなのだろう?
ひょっとしたら、この建物は全体的に家賃が安く、そんなところに住んでる人はたいしてテレビを見ないだろうと思っているのかもしれない。
あるいは、この建物には実際夜な夜な叫んだりする人が何人かいるくらいなので、そういった人と揉めたくないのかもしれない。
そうだとしたら家賃の安いということも悪くないのかもしれない。

家具を買う前にメジャーを買っとけ!

「ベッド、椅子、机はいいものを買っとけ!」はこれまた新生活シーズンには流行る言説である。
ぼくもモロに信じた。
いいのを買った。
椅子が動けなくなった。

何が起きたかというと、ベッドと机のサイズが大きすぎて、それらの間が相当狭くなったのである。
あとで買ったものをAmazonにリンクも張ろうと思うが、それらのサイズは一度確認して、これを部屋に入れるとどれくらいの体積を占有するか確認した方がいい。
そのためには、まずメジャーを百円ショップで買った方がいい。
代わりに良かったこともある。
朝起きて、床に足をつけずに椅子に座ってPCの前に移動できる。これは便利かもしれない。
実際、一日くらい本当に床と接せずに過ごせるかもしれないとすら思ったが、椅子が動けないので冷蔵庫までたどり着けなかった。

まとめ

今回は、東京港区での暮らし方の一つの例として自分の場合を紹介した。
新しい場所で生活するだけでも選択の連続だが、特に港区の安い部屋で済むという選択をするというのはこういうことであるというのが伝えられれば幸いである。