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香川県でWeb制作企業の制作事情を共有する会 WCK第2回に参加しました

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概要

先日の2月7日の金曜日の夜、香川県内のWeb制作企業が集まって情報共有を行う勉強会のWCK(仮)第2回に参加してきました。
イベントページはこちらです。
この会は元々近所のWeb制作会社で集まってゆるく情報共有しようとして開かれた会なのだそうで、参加している方々も今回の主催である株式会社ヘルツの社員さんや、登壇される他の企業の社員さんがほとんどでした。
今回のテーマは「各社の制作事情はどんな感じ?」ということで、各社で案件を引き受けてから納品するまでの制作事情を互いに共有しました。
その中で(おそらく)私だけその輪の外部からの参加で、業務内容はプログラマーで畑も違が、Web制作の現場のノウハウ、仕事の流れや県内のWeb制作企業の様子が知りたいと考えていたところだったので、その後の懇親会も含めて、たくさんのことが学べたように思います。
今回は、そんなWeb制作業界についての知識がほぼほぼない視点から気になったところをレポートしていきたいと思います。

気になったトピック色々

ディレクターの仕事って何?

今回発表された企業さんにおいて、実際にページを作るチームでの役割は大きく分けてディレクター、デザイナー、コーダー、システムに分かれている印象を受けました。
それらを明確に分けている場合もあればメンバーが持っているスキルによって分かれている場合もあるようです。
大体名前からイメージできるとおりデザイナーはページのコンポーネントのデザインをし、コーダーはマークアップを行い、バックエンドが必要であればシステムを構築する方に手伝ってもらうという体制で制作を行っていきます。
で、ディレクターは何をするのか?というと、実質なんでも屋のような役割になるようです。
少し調べた限りだと、ディレクターの役割は取引先とコミュニケーションを行ったり、進行管理を行うのがメインなのだそうです。
しかし、プロジェクトのリーダー的な立ち位置であるため、人によってはデザイナーから上がってきたデザインをレビューしたり(デザインもできる人の場合)CMSディレクトリ構成等の技術的な決定や設計を行ったり、手が足りなければコーディングを行ったりと、持っているスキル次第でかなり幅広い役割を兼ねる場合もあるようです。
また、制作の進め方もディレクターに依存することが多く、ディレクターによって制作フローが変わることがあるそうです。
社内で統一したやり方を取るというより、進行管理の責任を負ったディレクター毎のやりやすいやり方で制作を行うほうが全体として仕事が進めやすいのかなと感じました。

あって当たり前というわけじゃなかったソースのgit管理

プログラマーとして仕事を始めたときから社内でgitが使われていた自分としては、gitあるいはソース管理システムが使われるのは当たり前のように感じていました。
しかしソース管理システムが生まれる前はソースはファイルでやりとりされていたという歴史があるわけで、それが今でも行われているところもあるということは一つの発見でした。
現在はファイルシステムでバージョン管理しているけれども環境毎に別の個所を編集したために事故が起きた事例があり、そろそろgitを使おう!という動きを始めたそうですが、誰もが通る道とは言ってもソースを移行したりgitの使い方を学んだりと、環境の移行はかなり大変そうでした。
ひょっとしたら会のテーマとしてgitの使い方が取り上げられることもこの先あるかもしれません。

コーディングガイドラインの話

制作事情のお話の中で、多くの場合コーダーはプロジェクトに一人、二人という体制で制作が行われているというお話を聞きました。
そして、そうなると社内でコーディングガイドラインは決めるかというと決めていないところが多いようでした。
コーディングガイドラインを作ることの意義の一つは、人によって書き方が変わるコードの書き方を統一することでコードを読む際の認知負荷を下げて読みやすくし、複数人でコーディングを行う際に作業がしやすくなることだと思います。
しかし、コードを触る人の数が少ないとそのメリットも享受できなかったりもするというのがその理由なのだそうです。
ただ、そんな中でもコーディングガイドラインを作ろうとしているところがあり、その作成のために毎週決まった時間を取ってこれまで半年ほど話し合いをしながらガイドラインの作成をしてきたそうです。
そうすることで規模が大きい案件に割り当てられるコーダーの数が増やせたり急にメンバーが休んでも対応がしやすくなったりできます。
ガイドラインをメンバーに浸透させるのには時間がかかるそうですが、うまく回せたときのメリットは大きそうです。

おわりに

今回は県内でWeb制作を行っている人たちで集まって交流するイベントに参加してきてWeb制作の制作事情について学んできました。
普段はバックエンドのプログラミングをメインで行っていますが、今回のイベントを通してフロントエンドコーディングやWeb制作の現場という視点からのコーディングや体制づくり、制作フローについての視点を得ることができたと感じます。
今回お話した主催の方、参加された方々、どうもありがとうございました!