【もっそい小ネタ】Azure PipelineのAPIでリポジトリのtagを指定してパイプラインを実行
この記事はcloud.config tech blogにもマルチポストしました。
はじめに
以前の記事で、Azure PipelineのAPIからパイプラインの実行ができることを共有しました。
今回は、その際にgit上のタグを指定することで指定したタグのコミットの時点のコードを使ってパイプラインを実行できることを共有します。
CI/CDパイプラインを実行する際に開発中のアプリケーションの特定のバージョンのものをデプロイしたいこともあるかと思いますが、gitのタグを利用することが一つの方法になるかと思います。
リポジトリのtagを指定してパイプラインを実行する
さっくりパイプラインyamlを作成、更新するコミットをmasterブランチに打ち、それぞれのコミットに以下のようなタグを振りました。
ちなみにパイプラインyamlの中身は以下のようになっています。
trigger: - none pool: vmImage: ubuntu-latest steps: - script: echo This is pipeline v2 displayName: 'Run a one-line script'
v1のコミットにおいては、 - script: echo This is pipeline v2
の行が - script: echo This is pipeline v2
になっています。
それでは、まずは以下のリクエストをbodyに入れてパイプラインを回すAPIを叩いてみます。
Azure Pipelineを回すAPIの叩き方はこちらで紹介しています。
{ "resources": { "repositories": { "self": { "refs/heads/master" } } } }
結果はこのようになりました。
masterブランチの先端のコミットの状態のpipeline.yamlが読まれ、 This is pipeline v2
のメッセージが表示されていますね。
それでは次は、リクエストボディを以下のようにしてリクエストを送信します。
{ "resources": { "repositories": { "self": { "refName": "refs/tags/v1" } } } }
しばらく待って・・・・パイプラインが回りました。
結果を見てみましょう。
パイプラインの実行結果一覧では今回の実行ではv1のタグが付いたコミットを使用している表示がされています。
また、実行結果の詳細画面では・・・
This is pipeline v1
と表示されていますね。
指定したタグのコミットのコードがパイプラインで使用されていることが確認できました。
この状態ならpipeline.yaml以外のコードもこのコミットの状態のものなので、タグを指定することでアプリケーションのコードも固定することができます。
これを用いることはデプロイするアプリケーションのバージョンを管理する方法の一つとして使えるかと思います。
おわりに
今回はAzure Pipelineを実行するAPIの話を土台に、gitのタグをリクエストで指定してやることでそのタグのコミットのコードが使用できることを共有しました。
と言っても、肝なのはリクエストに含まれる「refName」のパラメータ一つなので、今回は小ネタとして共有しました。
幸せなCI/CDライフを!